2007年03月25日

力もってる団体

復活以降の文学基調とかけ離れすぎてますが最近気になることを。
最近街中で見かける(私の行動範囲だけ?)某女性歌手?のポスターがすごく気になります。銀座でコンサートがあるみたいな。きょうびポスターをあれだけ貼り付けられる(お願いできる)力をもっている「だれか」..ただ金があれば出来るものでも無さそうな..相当な人手が必要です。絶対に。電信柱とかではなく、喫茶店にも美容院にも酒屋にも貼ってある。更にカレンダー貼ってる店も見つけた。その店に「誰なんですか?」とも聞けないし。なんか怖いんですけど。でも、それだけ。
posted by rock'n'roll cowboys at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | iron | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月20日

続・ロックンロールサムライ参上

そう、もうすぐ目の前の市役所通りは、満開の桜道に変わる。

「さて、そろそろ片付けるとするか・・」
否応無く繰り返しこの季節がやってきてしまうことに苛立ちを覚え、
これ以上仕事をする気にもなれず、煙草の火を消した。

コンピューターの電源を切り、書類を鞄につっこみ、帰り支度をすますと、
昨晩仲のいい先輩が突然送ってきた携帯電話の中のリアディゾンを眺めた。
リアが手ブラしてるやつだ。たまらない。こんなふうに、こんな眼で挑発されたいものだ。
ちぇっ、かわいいなーくそっ。や、やべ勃ってきた。。
一瞬で画面の中の彼女に恋心を抱いてしまう自分がちっぽけで悔しい。

もし今のまま10歳若返り、こんな女の子が近くにいたとしたら、
傷つく事に慣れっこで図太い大人のまま、ナンパとかできたかもなー
あの日あの時あの場所で君に出会いたかった・・・
服部はそんなことをぼんやり考えながら、にやけとも穢れとも言いようのない顔を携帯の画面に映していると突然、電話が震えた。

Mmmb…Mmmb…Mmmb…
彼女の里美からだった。

「もしもし、まだ仕事中? 」
「あ、うん。もう帰るところ」

服部には今年付き合い始めて5年になる彼女がいた。名を里美という。
服部は彼女のさっぱりと明るい性格が好きだった。
一応、結婚の約束をしている彼女が服部にもいた。

「そっか。再来週の件だけど・・・お母さん達予定どおり、昼には新宿に着くって」
「えっ?実家のお母さん?」
「ちょっと忘れたの?井の頭公園でのお花見会。一足早い桜を楽しみに
わざわざ北海道からくるんだよ!うちの両親」

「(あっ、そうだった!)いや、ちょっとボーっとしてただけ。そうなんだ分かった。
帰ったらまた電話するよ。じゃね」

そういえば井の頭公園の今年の桜に彼女の両親を呼ぶ約束をしていたのだ。
正月、電話で新年の挨拶をしたときに
勢いで、お父さんとお母さん吉祥寺に遊びに来てくださいよーなんて言ってしまったのだった。

里美の実家は北海道にあり、やはり北海道だけあって、名産の宝庫だ。
里美が帰省すると、北の国からよろしく、新巻鮭、蟹、筋子、時にはレーズンバターなどが送られてきて
毎年それらを肴に箱根駅伝を観戦するのがひそかな楽しみだった。

そろそろ身を固めるべきと周りからも言われ、いちど彼女の実家の両親へ挨拶に行っており
酒が入ると饒舌になって多少なりとも相手を喜ばす術をしっている服部はいたく両親に気に入られていた。
おそらく娘の晴れ舞台への具体的な日取りや形式を決めにもやってくるのだろうか。

しかし、正直めんどくさくなっていた。

服部にはまだその気はなく、ずるずると過ごしたいのがホンネだった。
決して彼女のことが好きではないのではない。
服部の心の奥深くに根付く、ロックンロールサムライへのあこがれが横たわったまま、そこにあるのだ。

もうすぐあのロックンロールサムライに俺も出会えるかもしれない、と。

つづく
posted by rock'n'roll cowboys at 02:25| Comment(1) | TrackBack(0) | seki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月17日

Λωιω

ある朝、奇妙な夢から目覚めたとき、自分がベッドの上で理ア・ディ存になっているのに気づいた。
顔をなぞると、なめらかで薄く柔らかい皮膚に髭はなく、指先の付け爪の不安定な違和感がむしろ、これが夢の続きではないことを実感させた。

頭を少し上げると形の良い乳房の間から、朝日を浴びた雪原のような、白く平らな腹が見えた。しかしながら昨日の夜まで凝視していた、液晶画面のわずか数ピクセルの影が実体となって目の前にあっても、不思議とそこに高揚感はなかった。あれほど魅力的だったパーツも、自分の身体になればそれは誘いかけてくるものではなく、既にもう、コンプレックスをささやきだしていた。

朝にしては明るすぎる部屋と、世界の底のように静まりかえった部屋の様子に不安を覚え時計を見ると、時刻は9時45分を回ろうとしていた。ヤバい。今日は10時からプレゼンのはずだ。毎日7時に響き渡る別所の声を、今日は無意識に消してしまったのか。ところで、別所をカビラと比べるべくもないのはわかっているつもりだが、それにしても朝だからってただ爽やかにすればいいってものではないだろう。柑橘系の爽やかさも、微かな苦みが感じられるからこそ心地よいのだ。あの容姿であの笑い方でアメフト好きというギャップのなさが彼の薄っぺらな感じを醸し出すのだろう。しかし皮肉なことにその軽薄な爽やかさが聞いてて居心地悪く、カビラの頃よりかえって寝覚めからの行動は早くなった訳であり、それならば朝の別所の存在意義を認めざるをえない。などといつの間にかとりとめのないことを考えていると、時計の針は10時を指そうとしていた。

Mmmb…Mmmb…Mmmb…

携帯電話が震えている。画面を見なくても、服部祐三からの電話であるのはわかっている。今日のプレゼンは彼と準備を進めてきた案件なのだ。

「いまどこすか?」

仕事のできる後輩は苛立っているときでも丁寧な口調を忘れない。

「リァ、シゴトィケナィの」

しまった。声が変わっている。助詞が使えてない。理アになってしまったことがバレたか?いや、その前に名乗ってしまっている。

「え!?理アちゃんなの?ちょ、大丈夫?体調悪いの?気分乗らないの?こっちは平気、平気!プレゼンはストーリー把握してるし、俺がやっとくから。それより悩み事あるんだったら相談に乗るよ。まだ友達いなくて淋しいでしょ?うん、じゃあ今日西荻でね!」

事案に対する理解力、リスクヘッジ、迅速な行動、すばらしく仕事のできる男だ。もう彼一人に全てを任せて大丈夫だろう。

鏡の前で手ブラをしてみる。これを写真に撮ってネットで売ってみようか。買う人はいるだろうか。不安げな表情が切なく見つめているようにも見える。大丈夫、これなら売れる。男なんてちょろいものだ。

それにしても、さっきから捕われている、この猛烈な疎外感と孤独感はいつから感じていたのだろう。理アになったときか、それともこれまでもずっと感じていたのだろうか。

つづかない。
posted by rock'n'roll cowboys at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | mitsu | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月15日

自慰式過剰日記

3月の風が強い、とある日曜日の午後。何をするともなく立川の街を歩き、何もすることもないのでそろそろ家に帰ろうかと考えていたのだが、ふと、HMVでも覗いてみようと思いついた。
曽我部恵一の「東京コンサート」というCDをしばらく前から探していて、でもどうやら限定生産だったために新宿や池袋のCDショップにはもう並んでいなかったのだ。下北に行けばおそらく手に入るのだろう。でも、もしかしたら立川なんて街では、まだ売れ残っているかも知れないな、なんて思いながら。
果たして「東京コンサート」は1枚だけ残っていた。そんなふうにして出会った銀盤を浮かれた気分で手に取りカウンターに向かうと、一人の男に呼び止められた。

「すみません」

歳は20代後半から30代。自分と同年代か、少し下だろう。長い髪のせいで少し若く見えるのかもしれない。セルフレームの眼鏡をかけ、赤いラインの入った黒のマウンテンパーカーを着ている。僕がBOSEのイヤフォンを耳から外すと彼はこう続けた。

「このポイントカード、今日で期限切れるんですけど、買いたいモノがなくって。1000円分、よかったら使ってくれませんか」

突然の申し出を一瞬、理解できず、理解した後も正直いぶかしがり、彼に何かを還元しなければいけないのかと少し戸惑った。僕らは騙しあい、疑り深くなることが賢いとされる世の中に暮らしているのだ。濁ってくすんだ表情ならいつだって作れる。

「やっぱり、使わないですよね」

彼がそう呟き、話しかけたことを後悔するようなはにかみを見せたとき、とっさに手を差し出していた。

「ありがとうございます。でも、いいんですか」
「ええ、せっかくですからね」

彼は頷いてカードを手渡すと店を出て行き、僕はレジに向かった。


「東京コンサート」は、1996年に出たサニーデイサービスの「東京」というアルバムを、10年後の2006年、曽我部恵一が全曲弾き語りで再演したライブが収録されている。ひどい失恋をしたり、中目黒の古いアパートで一人暮らしを始めたりした頃、「東京」は随分聴いていた。ジャケットに桜の写真が使われているからだろうか、その後も毎年春になると聴きたくなった。個人的にとても大切なアルバムだった。ただしばらく前に、何故かケースの中からCDが消えてしまったまま、この何年かは聴くこともなかった。
「東京コンサート」で久し振りに聴く曲は、ノスタルジックで思い出話を話しているような気分にはなったけれども、やはりオリジナルの曲が持っていた俊巡や葛藤や輝きはなかった。でもそれは当たり前だ。それが曽加部恵一が10年で捨ててきたものであり、得てきたものだから。そしてそれば僕も同様だろう。「東京コンサート」はみっともなく、素敵なアルバムだった。

この話にオチはなく、ましてや教訓にすべきこともない。すぐに忘れてしまうであろう、風が強いある春の日曜日の出来事だ。


「手拍子してもらっていいですか?一人で演ってるのも、何々で」〜「東京コンサート」MCより
posted by rock'n'roll cowboys at 09:01| Comment(0) | TrackBack(0) | mitsu | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月05日

ロックンロールサムライ参上

春。ひな祭の夜。キンモクセイのかほり・・
今宵の歌は何気なく、心地よく、静寂を駆け抜けていった。
服部祐三はこの日、武蔵野市役所の一室で、人知れずロックを歌っていた。
曲は服部の十八番である、オアシスのドットルックバクインアンガーだった。

今週の仕事のミスを取り戻すべく、土曜日も出勤していたのだった。
服部は何かが上手く行かなくなったときや、どうしようもなくむしゃくしゃしたとき
など、きまってオアシスをうたうのだった。オアシスを歌うと95年の若かりし頃、
あの何物にも代え難い生命力がもどってくるかのようだったからだ。
服部は、市役所の職員になり、早8年が過ぎようとしていた。
穴を掘っては埋めるような仕事の毎日に、いいかげんうんざりもしていた。
オアシスの歌詞が出てこなくなったから歌うのを止め、煙草を吸った。

「もうすぐ、花見の季節だな・・・」

つづく
posted by rock'n'roll cowboys at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | seki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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